フランソワ／ドビュッシー：ピアノ作品集(2CD)　・前奏曲集第1巻［全12曲］・前奏曲集第2巻より［第1～10,12曲］・『映像』第1集・『映像』第2集・夢・2つのアラベスク・レントより遅く・練習曲集より［第7,8,10,11,12曲］・仮面・喜びの島・英雄的な子守歌　サンソン・フランソワ（p）　録音：1968-70年　パリ、サル・ワグラム［ステレオ］『フランソワは、決して理詰めで演奏するのではなく、自らの感性の赴くままに演奏する。自由奔放に弾きつつも、フランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいを失うことがない。思い切った強弱やテンポの変化など、あくの強ささえ感じさせるほど相当に崩して弾いているのに、そこから生み出される音楽の何と言う味わい深さ。どの曲をとっても、フランソワの個性的なピアニズムに貫かれている。快速のテンポで進行する曲でも、情感の豊かさにいささかの不足もないのは芸術性の高さを示している。』『フランソワの最晩年の録音です。フランソワは晩年に行くほどドビュッシーに傾倒して行ったと言われます。フランソワとドビュッシーは、奔放な個性と才能という点においてとてもよく似ていると思います。前奏曲集はミケランジェリの完璧な録音に対し、フランソワの演奏は技巧的な面では及びませんが芸術性豊かな演奏ということでは双璧と言えます。「沈める寺」「パックの踊り」「ミンストレル」は素晴らしいです。ミケランジェリの演奏と聴き比べて見るのも興味深いかと思われます。「ベルガマスク組曲」は最高です。ドビュッシーにしては素朴な趣のあるこの曲ですが、しみじみと哀愁の漂う演奏です。とくにパスピエはフランソワがアンコールでよく弾いた曲です。音の強弱の付け方が絶妙です。「版画」は特にグラナダの夕暮れが素晴らしいです。ハバネラのリズムの上に、たゆたう旋律を絶妙に乗せ、これはフランソワにしか出来ない至芸です。「雨の庭」も素敵です。最後に雨があがって陽がさすところがフランソワならではの色彩感に溢れています。「喜びの島」は文句なしの名演です。圧巻です。「レントより遅く」もこの曲をこれほど魅力的に弾くピアニストは今後現れるとは思えません。甘く、ほろ苦く、そして哀しく別れを感じさせる演奏です。』輸入盤、盤面傷無し＊まとめ買い値引きいたします（要事前コメント）

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